メンタルマネジメントとは
「メンタルマネジメント」とは、スポーツなどでもよく使われる言葉ですが、感情をコントロールすることを意味します。
FXなどの投資にもこの「メンタルマネジメント」は非常に根幹的な要素であり、いくら、ファンダメンタル指標やテクニカル指標などを熟知していても、メンタルマネジメントをしっかり行っていなければ勝つことはできません。
ではメンタルマネジメントとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
例として、ある個人投資家Nさんの例をご紹介しましょう。
Nさんは、取引をする前に、
「約定後に値幅2円で損切りをする。」
というルールを作っておきました。
そして取引を開始して、さっそく10万通貨のポジションを持ちました。
損切り値幅2円のレートで指値注文もあらかじめしておきました。
それから、レートが予測に反した方へ動き、今は-1.5円の値幅まで推移しています。
「まだ、値幅-1.5円だな。あらかじめ損切り値幅2円で指値を入れておいたから、まだ様子を見よう。」
と思い、しばらく様子を見ていました。
それからレートはさらに逆の方向へ動き出し、-1.9円まで推移しました。
するとだんだん損をするのが惜しくなり、
「ここで損切りになったら20万円の損失かあ。痛いなあ・・・、待てよ。MACDではまだ売りサインが出ていないし、もう少し持ち堪えれば、プラスに転じるかもしれない。それにRSIの方もまだ売りサインを示していない。」
と考えを変えて、損切りのための指値注文をキャンセルし、またしばらく様子を見ることにしました。
そして数日後、レートを見てみると-5円まで推移していました。50万円の評価損です。
ここまで評価損が膨らんでしまうとNさんは切るに切れなくなり、
「なんとか盛り返してくれ!!」
と、無常な相場に祈るだけで、またまた放置することにしたのです。
そして最終的にはロスカットで強制決済されてしまい、約100万円を失う羽目になってしまったのです。

みなさんもお分かりだと思いますが、Nさんの一番いけなかった点は、損切りにために仕込んでおいた指値注文をキャンセルしてしまったことです。
損失を惜しみ、テクニカル指標を都合のいいように解釈し、そしてあらかじめ決めておいたルールをたった1度だけ破ってしまったばかりに、大損失を招いてしまったのです。
こういったことを防ぐために、テクニックの面よりもまずメンタルマネジメントを徹底することが大切なのです。
このメンタルマネジメントは初心者にはまず理解されることはありません。
ある程度取引を行い、損失でへこまされた投資家が改めて再確認する不変の要素なのです。
